【画像生成AIの沼】ビンテージ米とバンテージ猫のギャグが誰にも伝わらなかった話

生成AIって、ただ便利な道具じゃないんです。
**ひとつのギャグを視覚化できる「笑いの舞台」**にもなるんです。

この記事では、私が実際に体験した「画像生成AIでオヤジギャグを形にした」一連の流れをご紹介します。
テーマはなんと──

バンテージを巻く猫の隣に「ビンテージ米」

もう語感だけでツッコみたくなりますが、ここから始まった壮大(?)な創作の旅が、想像以上に面白かったんです。

■ AI画像で「ギャグを描写」する喜び

最初に思いついたのは、単なるダジャレでした。

「最近ビンテージ米(ヴィンテージ米)が話題になってるけど、バンテージと語感が似てるよな…猫がバンテージ巻いてて、その隣にビンテージ米があったらおもしろくない?」

言葉にしただけなら「うーん」って反応されそうですが、AIならこれを画像にできる。

このときのワクワク感って、まるで「頭の中にあるしょうもないネタを、映画のワンシーンにしてくれる」ような気分でした。

プロンプト(指示文)はこんな感じ。

「ジャージを着た三毛猫が、自分の手にバンテージを巻いている。その隣には米袋が置かれている」

ややストイックな雰囲気の画像が仕上がり、猫の表情もなかなかに決まっていました。

ただ、ここから笑いの神は“ひと捻り”してきます。

■ 猫の手が……人間の手!?怖っ!

「もっとリアルにしてみたいな」と思い、AIに実写風の画像をお願いしました。

生成された画像は一見すごく良い出来。
が、よく見ると──

猫の手が完全に人間の手。

毛もない、指が5本のあの手です。
猫の顔とのギャップが強すぎて、完全に“怖い画像”になっていました。

でも、ここがまた生成AIの面白さ
想像していなかった違和感が現れ、思わず吹き出してしまう。
ちょっとしたバグも含めて、「笑いのスパイス」になっているんですよね。

■ 修正:ちゃんと猫の手にしてもらいました

「これはホラーになってしまう!」と思い、
すぐさまAIにこう指示。

「手を猫の手にしてください」

これだけで、違和感ゼロ。
ちゃんと毛並みのある猫の前足にバンテージが巻かれ、しっくりくるビジュアルが完成しました。

一匹の三毛猫が、静かにバンテージを巻いている。
そして、その隣に置かれた米袋。

ギャグの準備は整いました。

■ SNSに投稿 → 誰にも気づかれないギャグ

ここまできたら、いよいよSNS投稿です。

猫、バンテージ、米袋──
「これで“ビンテージ米×バンテージ”のダジャレに気づいてくれる人、出てくるはず!」と期待しながら投稿。

が、結果は…

完全にスベりました。

かわいい猫だね、米袋の質感すごいね、という反応は来ましたが、
誰ひとりとして「ダジャレ」に触れてこない。

これはちょっと寂しかった(笑)

■ 最終手段:米袋に「ビンテージ」と書いた

悔しいので、最後の仕上げとしてAIにこう頼みました。

「米袋に“ビンテージ”と書いてください」

完成した画像では、三毛猫が真剣な顔でバンテージを巻き、
その後ろにある米袋には堂々と「ビンテージ」の文字。

ここまでやれば、ようやく「ギャグ」が伝わる!
…かと思いきや、まだ反応は微妙(笑)

でも、自分としては満足でした。

“しょうもないネタ”が、こんなにも手間をかけて形になった。
それだけでもう、十分に面白い経験だったのです。

■ 生成AI×笑い=最強の遊び場

今回の画像生成で、改めて実感しました。

生成AIって、情報をビジュアルにするだけじゃなく、
頭の中のちょっとしたボケや思いつきを「ネタ画像」にする最高のツールです。

失敗してもいいし、スベってもいい。
むしろ、そのズレや違和感が“笑い”になることもある。

くだらないほど面白く、
真剣に作るほどバカバカしくなる。

そんなAI画像生成の世界、あなたもぜひ一度のぞいてみてください。

えっ、猫が定年退職!? 公園で物思いにふける姿が話題

―画像生成AIが描き出した“癒しと哀愁”の世界―

画像生成AIの進化により、「もしも」の世界が驚くほどリアルに、そして感情豊かに描かれるようになりました。

今回ご紹介するのは1枚のAI画像。
そこに映っているのは――定年退職後、静かな時間を公園で過ごす一匹の猫

一見ユーモラスでありながら、どこか切なさを感じさせるその姿が、多くの人の心をつかんでいます。

表情に宿る“老後の哀愁”

この画像の主役は、オレンジと白の毛並みを持つ短毛の猫。

伏し目がちで、少し垂れたまぶたと下がった口角が印象的で、
「誰かを思い出しているのかな」「静かな時間を味わっているのかも」と思わず想像してしまいます。

画像生成AIは、こうした**“感情のある表情”を緻密に再現する能力**に長けており、
この猫の表情には、人間のような共感と哀愁がにじみ出ています。

「中年男性風コーデ」をAIが再現!

この猫は、人間のような服装を見事に着こなしています。

  • キャスケット帽:濃いデニム素材で、少し浅く乗っている。
  • Tシャツ:赤茶系のコットン素材。ややぴったりめで、生活感がにじむサイズ感。
  • ジーンズ:濃紺のデニムで、ロールアップされた裾がこなれ感を演出。
  • 足元:スニーカー風の履物まで履いており、スタイリングは完璧。

AIはこれらを、単なる服の描写に留まらず、“中年の休日スタイル”として成立させている点が見事です。

プロンプトはこんな感じです

「写実的な擬人化された猫が、公園のベンチに座っている。猫は人間のようなカジュアルな服装をしており、赤茶色のTシャツ、青いジーンズ、スニーカーを履いている。顔は少し悲しそうまたは物思いにふけった表情をしていて、青いハンチング帽をかぶっている。背景には緑の木々と茂みがあり、公園の自然の風景が広がっている。天気は曇り。スタイルは非常に写実的で、毛並みや服の質感、背景の細部まで細かく描写されている。」

公園の情景が生む“静けさ”

猫が座っているのは、黒い鉄のアームがついた木製ベンチ
背景には、整えられた低木や草地、そして高く茂る木々が広がります。

曇り空の下、光は柔らかく、全体に湿気を帯びたような空気が漂っており、
おそらく季節は初夏〜晩春。時間は昼過ぎ、もしくは午後の早い時間帯でしょう。

この静かな公園の風景が、猫の物思いにふける姿と絶妙に調和し、まるで人生の一場面を切り取ったような空気を生み出しています。

人間と猫の“境界”を超えるAI表現

この猫は、ただ人間の服を着せられただけではありません。
姿勢や身体のバランスまで、人間的に自然に整えられています。

ベンチにきちんと座り、前足(=腕)は膝に置かれ、背筋はまっすぐ。
その姿は、まるで「小さなおじさんのような猫」。

画像生成AIが、動物のフォルムと人間の仕草を違和感なく融合させることで、
非現実なのに“妙にリアル”な存在感
を描き出しています。

一枚で“人生の物語”を想像させる

この画像は、見る人それぞれに違った物語を想像させます。

  • 「現役時代は働き詰めだったけれど、今は静かな毎日」
  • 「家族は独立し、今日は久しぶりに昔を思い出している」
  • 「亡き友を想っているのかもしれない」

このように、**たった一枚から立ち上がる“人生のストーリー”**こそ、画像生成AIの描写力と構成力の結晶なのです。

【コラム】定年後の孤独を避けるためのヒント

この猫の姿を見て、「他人事じゃない」と感じた方もいるかもしれません。
実際、定年後の孤独は多くの人が直面するテーマです。

ここでは、孤独を和らげるための実践的なヒントをいくつかご紹介します。

● 地域活動や趣味サークルに参加する

気軽に始められる公民館活動やボランティア、地域の交流イベントなどは、
日常の中に人とのふれあいを取り戻すきっかけになります。

● デジタルで新しい“つながり”を持つ

オンライン講座やSNSで、興味や価値観の近い仲間とつながることができます。
遠方の人とも継続的に関係を築けるのがデジタルの強みです。

● 小さな目標を日々の中に持つ

ガーデニングや料理、散歩、日記。達成感のある“習慣”は、心の栄養になります。

● 誰かの役に立つ“居場所”を作る

人生経験を生かして、シニア講師や地域の相談員などで人を支える立場になれば、
自分の価値を再発見できるかもしれません。

ユーモアと哀愁の“絶妙なバランス”

服を着た猫が公園に座っている――それだけ聞くと笑ってしまうような設定なのに、
なぜか見るほどにじんわりと胸に残るのはなぜでしょう。

それは、表情・空気感・色彩すべてが、感情と物語に寄り添うよう設計されているからです。
画像生成AIは、もはや「面白い」だけではない、“感情を描くツール”となりつつあります。

終わりに:AIが生む「癒し」と「気づき」

この猫の画像は、ただの創作ではありません。
私たち自身が「これからどう生きるか」を静かに問いかけてくれる作品です。

笑って、癒されて、ちょっと考えさせられる――
そんな体験をもたらしてくれるのが、今の画像生成AIの魅力です。

あなたなら、定年後の公園で何を思いますか?

AIが描いたこの一枚が、今日のあなたの心にも、そっと何かを残してくれるかもしれません。

【ChatGPTで猫が人間のように食事をしている可愛い画像を生成する流れ】~三毛猫が吉野家でご飯を食べる画像を例に~

AIによる画像生成が一般化した今、文章からイメージを具現化する手段としてChatGPT(特にDALL·E機能)を使うことが非常に有効です。本稿では、ChatGPTとやり取りしながら「三毛猫が吉野家でご飯を食べている画像」を段階的に作成していく流れを、実際のプロンプトの工夫やコツとともに紹介します。

今回生成した画像はこちらです!

【STEP 1】元になる画像または参考になる情報を提示

まず初めに、AIに生成してほしいシーンの「参考になる画像」をアップロードします。今回の例では、吉野家の定食(牛皿麦とろ御膳)の画像を提示しました。

アップロードはプロンプト入力欄横の「写真とファイルの追加」から添付して行います。

ChatGPTはこの画像を認識し、食事の構成や盛り付け、雰囲気を把握した上で、次の生成に反映してくれます。

【STEP 2】最初の指示:「誰が何をしているか」

次に、生成してほしいシチュエーションを自然文で指示します。ここが最も重要な工程です。生成AIは与えられたテキストから想像して画像を生成するため、「登場人物」「状況」「場所」「構図」「雰囲気」などを明確に伝える必要があります。

たとえば以下のように指示します:

プロンプト:カジュアルな服装を着た三毛猫が、画像の料理を食べているところを描いてください。料理は大盛りで。

このプロンプトには以下の情報が含まれています:

  • 主役:三毛猫
  • 動作:「食べている」
  • 服装:カジュアル
  • 食事のボリューム:大盛り
  • 料理の内容:添付画像と同じ

こうすることで、AIは「猫が人間のように行動する」ことを前提に、アニメ風またはイラスト調の画像を出力します。

【STEP 3】表現スタイルの調整

最初に生成された画像は、イラスト風・水彩風など、ややファンタジックな印象になることがあります。ここで「リアルにしてほしい」「写真のように」といった希望を加えることで、AIに対してより現実的な画風で再生成するよう依頼します。

たとえば以下のように指示します:

プロンプト:実写な感じにして下さい。

この一文で、スタイルが大きく変化します。猫の毛並みや料理の質感、背景などが「写真のようなリアリズム」で描写され、よりリアルなビジュアルになります。

【STEP 4】シーンの詳細を追加

ここからは、画像に深みを加えるための「追加ディテール」を指定していきます。

たとえば、以下のような指示を加えることができます:

  • 目を開けてください → 表情を変更
  • 場所は吉野家です → 飲食店の背景に変更し、看板や配色を反映
  • 吉野家の看板を消して下さい → 背景要素を非表示にする指示

こうしたディテールは、1つ1つ丁寧に指示することで、AIがそれを反映した新しい画像を生成してくれます。1回で完璧に仕上がらない場合は、「部分修正」を繰り返して段階的に理想に近づけていくのがコツです。

【STEP 5】プロンプトの工夫と注意点

画像生成を成功させるためには、プロンプト(指示文)の工夫が重要です。以下のような点に気をつけましょう。

✔ 主語と目的語を明確に

「猫が食べている」「料理が大盛り」など、誰が何をしているかがわかる文を意識しましょう。

✔ 不要な情報は省く

一度に多くの要素を盛り込みすぎると、AIが混乱し、意図と異なる画像になることがあります。

✔ 一歩ずつ追加する

背景や服装、小物などは一気に入れず、段階的に追加指定していく方が正確です。

✔ スタイルの再指定も可能

最初がイラスト風でも、「実写」「水彩」「漫画風」など、後からの再指定で大幅に変えることができます。

【STEP 6】画像の保存と活用

生成された画像は、チャットに表示された後にダウンロードすることができます。利用方法としては以下のようなものがあります:

  • SNS投稿(著作権に注意)
  • ブログのアイキャッチ画像
  • プレゼン資料のビジュアル補助
  • 創作作品の参考イラスト

DALL·Eによる画像は商用利用も可能なケースがありますが、念のため利用規約を確認し、必要に応じてクレジット表記などを行いましょう。

【まとめ】

ChatGPTを用いた画像生成のプロセスは、以下のような段階で進めていきます:

  1. 参考画像や状況の提供
  2. 主役・シーンの指定(プロンプト)
  3. スタイルの調整(実写、イラストなど)
  4. 詳細の追加(目線、背景、登場人物など)
  5. 反映結果を見て微修正の依頼
  6. 最終的な保存と活用

このプロセスを繰り返すことで、あなたの頭の中にあるビジュアルをAIと共に具現化していくことができます。